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Carex mollicula  ヒメシラスゲ

Carex mollicula 
ヒメシラスゲ

やや湿な落葉樹林内によく見られる.

エナシヒゴクサに似るが,雌小穂が上部にかたまってつくのが特徴.
雄小穂は比較的小さい.

4. Jun. 2015 長野県

Carex incisa カワラスゲ

Carex incisa
カワラスゲ

オオバコなんかと一緒に踏圧群落を形成する全体にフニャフニャした Carex.

固有種.

19. Jun. 2017 長野県

Carex hakonemontana ハコネイトスゲ

Carex hakonemontana
ハコネイトスゲ

葉が髪の毛のように細く,苞葉が著しく短い(ていうかほとんど見えない).

個体数が多いにもかかわらず,記載されたのは僅か20年ほど前.
分類の難しさもさることながら,記載者の見識には恐れ入る.
言われれば誰でも認識できる差なのだが.

11. May 2014 箱根

Carex sachalinensis var. longiuscula ミヤマアオスゲ

Carex sachalinensis var. longiuscula
ミヤマアオスゲ

中部地方のシラビソやコメツガ林下に見られる.
何とも言い難い見た目をしているが,前年葉が残ること,果胞の嘴が長く,遠目からもツンツンして見えることが特徴.

基準種は大陸に分布.

13. Jul. 2014 八ヶ岳

Carex podogyna タヌキラン

Carex podogyna
タヌキラン

北国の流水辺に多い大型の Carex.

長野県では,標高が上がるとコタヌキランに置きかわる(
ように見える).

29. Apr. 2016 長野県

Carex hakonensis コハリスゲ

Carex hakonensis
コハリスゲ

Sect. Rarae(ハリスゲ節)の基準となるような種.
どんなものにでも当てはまるかもしれないが,難しい分類群を相手にするときは,基準種に比べてどうか,という視点で観察するととっつき易い.

よく似たヒカゲハリスゲやニッコウハリスゲに比べ,葉が髪の毛のように細い.

温帯域のやや湿なところに見られる.

10. May 2014 長野県

Carex multifolia var. toriiana コミヤマカンスゲ

Carex multifolia var. toriiana
コミヤマカンスゲ

ミヤマカンスゲの変種.
葉がやや細いこと,雌小穂と雄鱗片が紫褐色で目立つことなどが違いとされる.

8. May 2017 茨城県

Carex rhizopoda シラコスゲ

Carex rhizopoda
シラコスゲ

Sect. Rhizopodae は本種のみからなる.

頂生する小穂が1個で,先端の雄部は短い.
形態的に似ている種が他にいないので,花序さえあれば同定は一瞬.

沢沿いなど,湿な環境に多い.

8. May 2017 茨城県

Carex mertensii var. urostachys キンチャクスゲ

Carex mertensii var. urostachys
キンチャクスゲ

チシマザサの林縁でよく見られる.

尻尾のような小穂は目立つ.
小穂の基部がわずかに雄, のこりは雌. 雄部は褐色,雌部は黄緑色で,非常におしゃれ.
柄は長め.

↑28. Jul. 2017 栂池
↓4. Aug. 2014 白馬岳

Carex wahuensis var. robusta ヒゲスゲ

Carex wahuensis (oahuensis) var. robusta
ヒゲスゲ

海に面した岩場に根を下ろす, robusta の名に恥じないスゲ.
日本と台湾,中国に分布.

どうやら C. wahuensis はハワイの固有種らしい.
すると wahu ってオアフ島のことなんですね.
綴り違いで oahuensis の記載もある.

(Flora of China)
16.Feb.2015 伊豆半島

Carex shimidzensis アズマナルコ

Carex shimidzensis
アズマナルコ

日本海側を中心に分布し,湿潤な林縁や草地に見られる.

頂小穂は雄性または雌雄性 (下の写真は花序で,頂小穂が雌雄性), 花柄は長く,全体的に下垂する.

ヤマテキリスゲによく似ているが,本種は基部が淡褐色. さらにヤマテキリは果胞が膨らむ.

6.Jun.2015  長野県